美瑛の住宅情報
移住したい人にとって一番気になるのが、住宅情報ですよね。東京から移住してきた私たちですが、今はまだ賃貸住宅に住んでいます。家族での移住者の視点から、賃貸と中古物件に関して記したいと思います。※2023年9月時点
賃貸物件事情
当たり前ですが、賃貸物件はほぼ市街地にあります。比較的新しい物件は、美瑛駅西側エリア(美園や北町)になっています。家賃相場は、旭川市内と同等、もしくは美瑛の高いくらいです。ほとんどが、1LDKと単身向けの住宅です。ファミリーで住める2LDK以上の物件は少なめですね。
美瑛は、人口1万人弱のまちなので、それゆえ物件自体が少ない。それにもかかわらず、ファミリー世帯にも人気があるので、家賃が高いという構図になっています。この現象は、後ほど記載する中古物件にも起こっていることです。ちなみに、2LDK築浅で6万円からといった感じの家賃相場感です。
中古物件事情
場所によって、値段も大きさもかなりバラつきがあります。皆が思い描く丘の上の物件はないと思っておいたほうが良いです、そもそも、丘の大部分が農地なので、土地も売り出されていません。丘の上の中古物件や土地が販売されていても、ほとんどが3,4000万円以上からといった感じです。景色が良いものの立地が悪いので、資金力のある老後に差し掛かった人くらいしか、購入していないようです。それでも人気なようですが…
まちを巡るとわかると思うのですが、市街地エリアでは多くの空き家が見受けられます。一部は崩れかけているなど、美瑛でも空き家問題はあるようです。また、週末や年1回など別荘感覚で物件を所持している人も多いようで、一見空き家のように見えるところでも、実際はたまに使用されているようなので、そういった物件は中古物件市場には出てこない状況ですね。
このような状況なので、中古物件の数はすごく少ないのが実態です。出てきたとしても、新耐震基準前の築40,50年ものがほとんどです。私の印象ですが、この年代の物件は、作りが良いとは言えず、部屋自体が沈んだり、揺れたりするなどします。建物自体の価値はなくて、ほとんど土地代になっています。ちなみに土地は役場近くやフジスーパー付近の北町エリアが高くなっている印象です。
中古物件の数が少ないという話に戻します。美瑛は人気があるので、当然自分らのようなファミリー層が虎視眈々と中古物件のチェックを行っています。その結果、良い物件は住宅情報が掲載されるとすぐに内覧希望者で予約が埋まり、だいたい1,2番目の内覧者で物件が買われてしまいます。まさに競争です。以前、人気の物件が出た際は、夜中にアップされ、朝に気付いて連絡した段階で内覧待ちが10番目でした。恐ろしい話ですよね。
また、別のケースでは、私たちは内覧物件待ちになってしまい、結局先に買われてしまった物件が、以前より1000万円上乗せされ、再度中古物件市場に出されるということがありました。とりあえず内覧しに行き、状況を確認してみましたが、どうやら不動産業者がこの物件を購入して、リフォームしたうえで売り出すということをしていたようです。不要な箇所(主観ですが)も多くリフォームして、利益を得るようなやりかたでした。一般的にはこのような方法も問題ないと思いますが、リフォーム以前の状態でも欲しいという人が多くいるような環境でも、平然とこのようなビジネスが行われていると思うと、当事者としてはかなり悔しい思いでした。
さらに、不動産業者の方からの情報では、美瑛も富良野同様、ニセコ化してきているという話です。つまり、ニセコのように海外からの人気があり、土地・物件市場に参入してきているという意味です。
中古物件の事情としては以上となります。
まとめ
かなり異常な状態がここ数年続いているようで、金額的な観点から、結局美瑛を離れるケースも多いようです。建築資材が高騰している昨今ですが、土地のみは多く売り出されているので、希望に合う中古物件を待つよりかは、新築を建てる方が理想に近い形になるのかもしれません。私たちも新築も視野にいれた方がよいかもと模索しているところです。